皆さん、こんにちは! 保育士のぷぅ(@puu_sensei)です。
保育士の人材不足が話題になっていますが、「実際に保育士の人数って減少しているの?!」と疑問に持ったので調べてみることにしました。
推移などをみてみると面白いことが分かったので、興味がある方は是非最後まで読んでいってくださいね!
保育士資格を持っている人数は?

上のグラフは2013年までのものですが、現在では保育士登録者数は約120万人います。(※1)
しかし実際に働いている勤務者数は約40万人(※2)しかおらず、潜在保育士(保育士資格を持ち登録されているが、 社会福祉施設等で勤務していない者)は約80万人なんです。
出典:保育士資格登録者数:厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課調べ(各年4月1日) 保育施設勤務者数:厚生労働省大臣官房統計情報部「社会福祉施設等調査」(各年10月1日)

保育士登録者数は、約120万人いるのに3人に一人しか働いていないって、なんでだろうと疑問に思いますよね!
潜在保育士の方が復帰してくださったら待機児童問題も解決すると思います。次はなぜ、潜在保育士が復帰しないのか理由を調べてみました!
潜在保育士について
潜在保育士とは?

厚生労働省が提言しているのは次の2パターンです。
(1)保育士資格を持っているが、保育施設で働いたことがない人(約17%)
(2)保育士資格を持っており、過去に保育施設で働いていた人(約83%)
グラフを見ていただくと分かるかと思いますが、潜在保育士は一度は保育施設で働いたことがあります。その上で嫌になって辞めた方がほとんどなんです。
潜在保育士が復帰しない理由
潜在保育士の方の8割以上は一度保育士として働いていたのです。こんなに辞める方が多いということは絶対に理由があると思いました。そこで厚生労働省「保育士等に関する関係資料」をもとに色々調べてみました。
子育てや家庭の両立が難しい
保育士は体力・気力を使うハードな仕事です。それに+自分の子育て+家事が重なると現実的に難しく結婚・出産を機に辞めて行く方が多いのです。また園の方針として表立っては言いませんが、妊娠したら辞めてほしいと遠回しに言われることもあるそうです。

元々子どもが大好きで保育士になった方がほとんどだと思います。なのでわたしの周りでは、『自分の子は自分で育てたい』という考えが多かったですよ!
労働条件・賃金・待遇
保育士の再就職に当たってハードルになっていることの一つとして、労働条件・賃金・待遇が悪いので辞めた方も多かったです。まず、OLさんと比べてみると休憩が基本的にありません。園にもよりますが、保育中は子ども達から目が離せないのでお茶を入れてホッと一息なんてまず無理です。

トイレに行くのも一苦労。膀胱炎になった同僚もいるくらいです。身体的にも精神的にも辛かったです。
昼食も子ども達と一緒に食べなくてはならず、早食いが身についた方も多いと思います。
次に賃金ですが、全職種の年収換算が376.2万円(月収31.4万円)に比べ保育士は324.7万円(月収27.1万円)※。
年収でも50万円以上マイナスに。大変な仕事なのになぜ賃金が安いのでしょうか。
※出典:平成28年賃金構造基本統計調査

保育士って本当に給料安いんですよ! 資料には月収27万円とあります。しかし27万もらっている方は、ほとんどいないと思います。少なくとも私の周りの保育士にはいません。
保育園で時間内に仕事が終わらない場合、持ち帰って仕事をこなさないとならないケースが多いです。もちろんお給料も出ないのでサービス残業に。
健康・体力・気力
保育士は健康が第一でないとやっていけません。また子どもを抱っこやおんぶをして他の子の相手もするなど体力がないと務まらないのも原因の一つです。 確かに約10㎏の子どもを毎日おんぶすることを考えたら体力が必要ですよね!

子ども達は大好きです。でも体力のない私は、体調を崩し保育士を辞めました。
また、小さな子ども達はマスクが出来ません。ですので、感染症が流行したらあっという間に広がってしまいます。
もちろん予防をしていても、保育士自身も掛かってしまうこともしばしばです。 一人の子が治っても、また次の子が発症してしまうなど持病がある保育士さんは厳しいですね。
そして体調が悪くなると「頑張るぞっ!」という気力も湧いてきません。
仕事の負担・責任が大きい
保育士は大事なお子さまをお預かりする大切なお仕事です。その為、責任も重大になってきます。もし怪我をさせてしまったら一大事なので常に安全に過ごせるよう気を付けて保育をしています。
しかし近年話題にもなっていますが、保育士不足でギリギリで回している園も少なくありません。 その影響で保育士一人一人あたりの負担が大きくなり、その責任の大きさに耐えきれなくなり辞めて行く方も多いのです。

保育士は仕事量も多く、責任も重大な仕事です。でも薄給で、社会的地位が低いのが事実です。悲しくなり、私は辞めました。
職場の環境・人間関係が悪い
保育士は女性が多いので陰口やいじめが一般企業より多い傾向にあります。そして園長や主任からのパワハラも受けているという相談もよく受けます。
初めての職場だと「これが当たり前なの?! 私の我慢が足りないのかな」と涙を流される方もいます。 次の職場でも人間関係が悪かったらどうしよう・・と不安になり復帰されない方が多いのです。
潜在保育士が復帰してくれる条件とは?!
保育業界は人材不足が長年の課題なのに、少しも解消されていません。それどころか待機児童問題で新規の保育園数が増えていますよね。
保育士の資格を持ちながらも、働いていない潜在保育士が復帰したとします。そしたら問題が一気に解決されるのではないでしょうか。潜在保育士さん達が復帰してくれる条件を私なりに考えてみました。
②残業は月10時間以内
③残業代は必ず支給すること
④お昼休憩はしっかり取れるようにすること
⑤職員の数に余裕を持たせる
⑥保育の仕事に集中できる環境

上記の条件を提示すれば、潜在保育士さんが復帰してくれると思います。特に職員の数を増やし、一人に掛かる負担を減らすのがポイントだと考えます。
職場環境が良い保育園はあります!!
保育士の人材不足を受け、職場環境に力を入れている保育園もあります。給料も平均より高く、事務・雑務を効率よく運営することによって残業もかなり縮小されています。
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まとめ
保育士不足と叫ばれているので保育士資格をお持ちの方は年々減少しているのかと思いましたが、意外にも増加していることが分かりました。
その分潜在保育士も右上がりで増加しているので、このままでは一向に待機児童問題が解決されません。
その為、一刻も早く潜在保育士が復帰できるような環境づくりを国全体で取り組んでいくことが大切なのだと感じました。