こんにちは!元保育士のぷぅです。(@puu_sensei)です。
保育士の給料って昔から本当に安いですよね。毎日生活がギリギリという方も多いのではないでしょうか。なぜ低賃金なのに改善してくれないのか疑問に思いますよね。
実は「保育士の給料が安いのは当たり前だ」と言われてしまうのには理由があるんです。今回は、保育士の給料が安い理由と対策法を詳しく説明していきます。
知識を深め、お給料をアップしていきましょう。ぜひ最後までご覧くださいね!
保育士の給料が安いのは当たり前なのか?!
「保育士の給料が安いのは当たり前だ」と全く知らない方に指摘されると、物凄く腹が立ってしまう私です。保育士の仕事を見下されている感じがするからでしょうか。
確かに子育ては資格のいらない父親・母親がします。その働く保護者の代わりにお子さんをお預かりしているのが保育士の仕事です。しかしここで考えてみて欲しいことがあります。確かに1対1、もしくは1対複数名でしたら一般の方でも子供をみることが可能かと思います。でも現実では下記のように保育士1名に対してかなりの人数をみなくてはなりません。
1~2歳児 | 子ども6名に対し保育士1名 |
3歳児 | 子ども20名に対し保育士1名 |
4歳児以上 | 子ども30名に対し保育士1名 |
それが保育の知識がない一般の母親・父親に務まるのでしょうか。毎日怪我なく子ども達を登園〜降園まで見守り、事務・雑務もこなす日々は決して簡単ではないはずです。

公園で子供達と遊んでいる一部分だけを見られると誤解されやすいです。「子供と遊んでいるだけでお給料が出るなんて最高じゃないか」と言われてしまうことも。
平均月収(手取り)
公立と私立の給料を比べてみよう
公立保育士:都道府県や市区町村が運営する公立保育園で働く保育士
私立保育士:社会福祉法人やNPO法人、株式会社などが運営する私立保育園で働く保育士
区分 | 平均月収 | 平均年齢 |
---|---|---|
公立保育士 | 32万円 | 44歳 |
私立保育士 | 22.9万円 | 35.8歳 |
平成29年度練馬区人事行政の運営等の状況の公表を参考にし比較してみました。公立保育士と私立保育士の給料の違いが分かってくるかと思います。
公立を私立の給料差は大きい
公立保育士は地方公務員ですので福利厚生もしっかりしています。その為、産休・育休制度も取得しやすく長く勤めることができます。
私立と比べ公立保育士は平均年齢が高いので、平均月収にも大きく差がついてしまうのです。

公立保育士になるには各市区町村の採用試験を受験しなくてはなりません。狭き門ですので離職率も低い傾向にあります。
【最近】私立でも少しずつ給料アップの傾向も
最近では保育士の人材確保のため、待遇面を良くしている私立保育園もあります。貴重な保育士の流出を減らす目的と新たな人材を集めたいと考えているからです。
もし少しでも給料アップさせたいのであれば、待遇の良い保育園へ転職をしましょう!

勇気を出して行動してみましょう!ずっと不満を抱いたままになってしまいますよ。情報を集めるだけでも良いと思います。
「保育士の給料が安いのは当たり前」と言われしまう原因
保育士資格は難易度が低い為
専門学校・短大・大学に通っていれば卒業と同時に、誰でも保育資格を取得出来る場合が殆どです。または、独学や通信講座で勉強し保育士資格を取得される方も大勢います。
他の国家資格と比べると一般人が独学で取得できるくらいなので難易度は低めだと認識されています。
学歴は関係ない
保育士ははっきり言って学歴は関係ありませんし通用しません。一般企業の場合、表立っては言いませんが学歴を重視している会社も未だに多いです。

「保育士はバカばっかだろ」と直接言われたときは、さすがに凹みました。
誰でも出来る仕事だと認識されている
子供と遊んでいるだけのように見られるので、保育士の仕事は誰にでも出来ると誤認識されているケースが多いです。
また保育士全員が志が高いわけではありません。それはどの業界にもいえるのですが、学歴が必要ない保育士業界では、その姿勢が誰にでも出来ると思われてしまう原因にも繋がっているのだと思います。
待遇面(給料含む)は昔から悪い
保育士の給料は段々と減ったのではなく、昔から待遇面は悪い傾向にあります。以前は保護者も保育士に求めるものはあくまでお預かりが基本でした。(その為モンスターペアレントも少なかったと思います)
しかし最近では、様々な要求をする保護者も多く手に負えないのが現状です。仕事も多岐に渡り、サービス残業が多くなっているのに対してお給料が少ないことに対して不満が出るのは当たり前ですよね。

SNSが普及していない時代でしたので、お給料に対しての反発の声は大きく取り上げられていませんでした。
奉仕精神がある為【やりがい搾取】
保育施設はあくまで子供達の為になることをしているので、利益を追求するのはおかしいと認識されています。
労働時間外に困っている母親の相談を聞くのは当たり前。聞かなかったら、ひどい保育士扱いされます。(無償)
何度言っても時間内にお迎えに来てくれない保護者相手でも、定時で子供を放ったらかしにして帰るわけにはいきません。これも保育士は残るのが当たり前という前提があるからですよね。

保育士達も子供達のために時間外にも頑張っています。しかし頑張るのが当たり前だと思われてしまうと辛いですよね。
保育士の給料が安い理由
私立は補助金が全然足りていない
私立保育園では国から補助金を貰い運営しています。保育士の給料もこの補助金が財源となっています。しかしこの補助金が全然足りていないので保育士のお給料がとても低くなってしまうのです。
国が定めた子供一人当たりに必要な補助金を「公定価格」と言います。公定価格×子供の人数分の補助金を貰います。しかし実際には国が定める保育士配置人数では足りずにパートさんなどを雇うので、人件費が掛かってしまい一人当たりの給料が減ってしまうのです。
利益目的ではない為
保育園は一般企業のように利益を追求するものではありません。その為入ってくるお金は一定ですので、その中からやりくりをしなくてはならないのです。
また保育士の配置基準や子供達の受け入れ可能人数には決まりがあります。利益のために多めに受け入れをすることなども出来ません。
社会が保育士の仕事を軽視している
ホリエモンが「保育士は誰にでも出来る仕事だ」と言って大炎上したことがあります。もちろん反発する方も多かった一方、賛同されていた方もいたのは事実です。
保育士の仕事を社会全体が軽視しているのは、お給料が上がらない原因の一つだと言えるのではないでしょうか。
保育士の給料だけでは生活が厳しい・・
一人暮らしの保育士
保育士の一人暮らしは本当に大変です。私も一人暮らしをしていたのでお気持ちがよく分かります。まず一人暮らしですと、家賃・光熱費の支払いが高く家計を圧迫してしまいます。急な出費が出ると焦りますよね。都内ですと、賃貸マンションの更新料の支払い等があるので注意が必要です。
そして買いたいものも我慢しなくてはならない生活なので辛かったです…。

一人暮らしだと帰ってからも家事が残っているので疲れてしまいますよね。たまに惣菜も買いますが支出が増えないよう気を付けています。
実家に戻った方も
一人暮らしをしていた保育士の中には、生活が厳しく貯金が全く出来ない状況の方もいます。実家に戻る選択をされた方も実は多いですよ!
実家に戻っても出来るだけ贅沢はせず貯金に励む方も。
シングルマザーの保育士【片親家庭】
片親で保育士ですと、お給料が安いので子供を扶養するのは本当に苦労するかと思います。また金銭面だけでなく、入園式や卒園式シーズンに担任を持つと我が子のイベントに参加出来なくなってしまいます。
しかし無理は禁物です。あなたが倒れてしまったら何もかも回らなくなってしまいます。

このまま保育士を続けるのであれば、キャリアアップや高待遇の職場への転職が必要になってくるかと思います。少しずつで良いので検討してみましょう。
保育士の給料を上げる解決法とは?!
公立の保育士を目指す
公立保育士は地方公務員ですので、やはり給料面や待遇に関してはとても良いです。もし現在私立保育士として働いているのであれば、公立保育士を目指すのもおすすめです。
ただし試験や面接があり狭き門ですので、その点を踏まえて検討してみましょう!

公立保育士のお給料については関連記事に詳しく載せています。ぜひ参考にしてみてください。
キャリアアップを狙う
2017年4月に創設された処遇改善等加算により、下記の3つの役職が新たに加わりました。お給料アップを狙えますので、やる気がある方は主任や園長に相談してみましょう!
・専任リーダー
・副主任保育士
副業をする
副業禁止の保育園でなければ副業をするのも手ですよ!しかし保育士は体力・気力勝負の仕事です。副業する場合はよく調べてから行うようにしてくださいね。

保育士におすすめの副業と絶対にNGの副業を関連記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
雇用形態を変える
正社員から派遣保育士に雇用形態を変えるのもおすすめです。正社員の場合、サービス残業が多いので時給に換算したらかなり給料が低い場合が多いです。
しかし派遣保育士は5分単位で残業代が付きますし、基本的に定時で変えることが出来ます。担任を持つこともないので精神的に疲れないのも人気の秘密です。多い方ですと、月30万近く稼いでいらっしゃる方もいますよ。
転職を視野に!
お給料が安いのが不満なのであれば我慢して働いている必要はありません。現在は保育士不足の為、給料を高めに設定している保育園も増えてきています。
また保育士に長く働いて貰いたいので、様々な工夫を施している職場もあるんですよ!働きやすい職場は人気が高いので少しでも多くの情報を集めるのがポイントです。
好条件の保育園へ転職をしよう!
好条件での転職をしたいのであれば、ポイントを押さえて進めていく必要があります。自己流で転職活動を行なってしまうのは危険です。職場環境や労働条件の悪いブラック保育園に勤めてしまう可能性があります。
ポイント
好条件の保育求人は残念ながら一般には出回っていません。実は『保育専門の転職サイト』が非公開として取り扱っているからです。(非公開求人)
この事実をご存知ない方も多く、転職しても一向に労働条件が悪いまま働くという悪循環が止まりません。

高待遇の職場を見つけるのには『保育専門の転職サイト』を活用しましょう!無料登録さえすれば、誰でも利用できます。
おすすめの転職サイト2選
サービス名 | 対応エリア | ポイント |
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◎ 全国対応 |
●好条件の求人が多い
●人間関係で悩みたくない方 |
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▲ 関東圏に強い |
● 首都圏で確実に就職したい方向け |

上の2つのサイトは、私が実際に転職した時に登録したサイトです。どちらもお勧めですが、非公開の求人もそれぞれ違ってきます。その為、関東地域の方は2つとも登録することをお勧めします。
保育エイド
おすすめ度 | ★★ ★ ★ ★ |
費用 | 無料 |
ポイント | 働きやすさ重視 |
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また、施設の運営方針や職場の雰囲気・残業時間の実態なども正直にお伝えしてくれますよ。関東圏の方はこちらも併せて登録しておいてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「保育士の給料が安いのは当たり前」という原因や対策法をお伝えしてきました。
最近ではSNS等で自由に発信できる場も増えてきました。一人一人の声は確かに小さいかもしれません。しかし保育士全体が待遇改善に関して声を上げることによって、少しずつ変化もみられています。保育士は素晴らしい仕事ですので、待遇の改善がこれからもみられることを願っています。