こんにちは!元保育士のぷぅです。(@puu_sensei)です。
保育士は大切な子ども達の命を預かり成長を促す専門性の高い職業です。しかし実際は仕事量に対してお給料が見合っておらず、不満を抱え辞めていく方が後を絶ちません。
そこで今回は、絶対に試して欲しい保育士のお給料を上げる5つの方法をご紹介していきます。貧乏から脱出したい方はぜひ最後までお読みくださいね!
保育士の平均年収
全国平均年収
政府統計の総合窓口e-Statの「令和3年賃金構造基本統計調査」によると保育士が企業規模計10人以上の場合、平均給与額は25万6,500円となっています。
保育士(男女計) | 月収 | 年間賞与等 | 平均年収 |
---|---|---|---|
一般労働者 | 25,65万円 | 74,40万円 | 382,20万円 |
短時間労働者 | 19,18万円 | 89,00万円 | 239,10万円 |
臨時労働者 | 18,24万円 | 0円 | 218,88万円 |

保育士の全国平均年収が25万円以上だなんて信じられないわ。私は首都圏で働いているけれど、保育士歴10年で20万円です。
【5年間の推移】少しずつ上昇傾向にある
保育士(男女計) | 月収 | 年間賞与等 | 平均年収 |
---|---|---|---|
2021年 | 25,65万円 | 74,40万円 | 382,20万円 |
2020年 | 24,98万円 | 74,74万円 | 374,50万円 |
2019年 | 24,45万円 | 70,06万円 | 363,46万円 |
2018年 | 23,93万円 | 70,77万円 | 357,93万円 |
2017年 | 22,99万円 | 66,25万円 | 342,13万円 |
「賃金構造基本統計調査」より算出。
保育士の直近5年間の給料の推移を確認できるのが上の表です。この数字から見て分かるように保育士の給料は5年間で40万円増えています。
給料が上がっている実感がない・・
保育士の給料は年々上がっていると数字で表していても、実感できない方も多いのではないでしょうか。その理由をこれから説明していきます。当てはまっている方は対策を考えていきましょう!
都市圏と地方との差
日本の人口は都市部に集中しており給料にも大きな差があります。都市部は人口が多いので、その分待機児童も増える一方です。そのため保育士の求人は溢れかえっており、人材確保のためお給料を高めに設定している私立保育園は多いです。
しかし地方に行くと逆に少子高齢化が進んでいます。子供の数が少ないので過疎化で閉園してしまうこともあります。これらの理由で都市圏と地方では保育士の給料に差が出てしまうのです。

人口の流出は自治体でも問題視しています。若者がなんとか残ってくれるように様々な対策を練っているところもありますよ!
ブラック保育園が実在するから
人件費を抑え利益を出したいと考える経営者も中にはいます。特に私立保育園の場合、保育料を自由に設定できるのがポイントです。一族経営にし家族に役職をつけ給料を分散させて税率を低くしているなど税金対策はバッチリ。なのに雇っている保育士は安月給というブラック保育園です。
魅力的な様々な保育内容を提示し保護者から高額な保育料を受け取ります。しかし実際に保育する保育士には安い給料で雇っているって悲しくなりますよね…。

私立保育園の場合、逆に保育士に出来るだけ還元したいと考えている経営者もいます。そこの見極めが大切になってきますよね!
処遇改善手当が保育士に還元されないケースも
保育士の人件費に使って良いとされる2022年度の処遇改善策の補助金。実は「必ず保育士に9,000円ずつ還元する」という規則がないのです。
悪質な保育園では保育士に還元されない可能性もあります。皆さんの職場ではどうでしょう。詳しくは関連記事に載せていますので、受け取っていない方はよく確認するようにしてくださいね!
賃金が安い理由とは?!
社会的地位が低い
堀江貴文氏(ホリエモン)が「保育士は誰でもできる仕事」と発言したことは、保育業界にも激震が走ったのではないでしょうか。
このように昔から現在まで未だに保育士の社会的地位は低いです。そのため保育士のお給料はそこまで上げなくても良いのではという風潮が残ってしまっています。
人件費が公定価格を上回っている
公定価格は税金から出されているものなので、大幅にアップすることは難しいです。国民から反発がある可能性もあります。しかし保育士の配置人数は決して余裕があるものではありません。
実際は危険防止のためフリーの先生をもう1名雇うなど、対策を練っている保育園がほとんどです。そうなると人件費が公定価格を上回ってしまい一人当たりの給料が少なくなってしまいます。

発達障害の診断は受けていないけれど、落ち着きがない子などがいると本当に大変です。人手が足りず一人担任ではとても無理です。
役職者の給料は高い
私立保育所/常勤 | 1人当たり給与月額(賞与込み) | 1人当たり年収(賞与込み) |
---|---|---|
園長 | 56,58万円 | 679,07万円 |
主任保育士 | 42,29万円 | 507,55万円 |
保育士 | 30,18万円 | 362,18万円 |
「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果の7P」より抜粋。
役職によっても給料に差がでてきます。保育士と園長の年収にはかなりの差があります。もし、将来ずっと保育士として働くつもりなら園長の役職を狙うのが良いのではないでしょうか。
学歴が関係ないから
一般企業でしたら学歴によって給料に差が出てきます。公立保育士も同様です。
しかし私立保育士は基本的に学歴によっての給料の差はありません。せっかく4年大学をでたとしてもお給料は安いままなのです。
非正規社員が増えている
正社員の保育士を辞め、非正規社員として働く方が増えてきました。もちろん給料自体は正社員時代より減りますが、その分残業をしなくて済みます。
「辞めたい」と思っている保育士は多い
保育士に対して「待遇が悪いのにどうして一斉退職しないの?」「文句があるなら行動すればいいのに」という意見があるのも事実です。
保育士は真面目で責任感が強い方が多いです。一斉退社したらどれだけの親子や子供が困ってしまうのか想像できてしまうので踏み切れない方が多いです。そして実際に一斉退職したところでは、保護者から「無責任だ」「裏切り行為」だと責められてしまったこともあります。保護者も自分の子を預かってもらえなくなると死活問題ですからね。
しかしそれを保育士に矛先を向けることは良くありません。保育士には保育士の人生があります。待遇が悪いから辞めるということは本人が決めることです。周りが首を突っ込んで良い話ではありません。
給料が安いのに求められることが多すぎて、辞めていく保育士が続出しています。共働きが主流になっている時代、保育士の人材確保が求められているのにこれだと悪循環ですよね。
保育士のお給料を上げる5つの方法!
昇進を目指す(キャリアアップ)
キャリアアップすれば、役職手当が上乗せされます。新卒の先生などは難しいかと思いますが、ある程度保育歴がある方はキャリアアップに挑戦してみましょう。
これまでは園長・主任くらいしか役職がありませんでした。今回は・副主任・専門リーダー・職務分野別リーダーが増えましたよ!
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計3分野以上の専門研修とマネジメント研修後に職位の認定を受けることで月額4万円の処遇改善が受けられます。
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計4分野以上の専門研修を修了し、職位の発令を受けることで月額4万円処遇改善を受けられます。
経験年数概ね3年以上、6分野のうち担当する職務分野の研修を終了し、職位の発令を受けることで月額5千円の処遇改善が受けられます。
公立保育士を目指す
公立保育士の給料は安定しており、年齢が上がるにつれ高給になってきます。地方公務員の扱いになりますので、福利厚生もしっかりしていますよ!詳しくは関連記事を読んでみてください。
受験資格に年齢制限がある自治体もあります。目指す方はお住いの自治体に確認するようにしてくださいね。
資格取得をする
資格を取得することによってお給料アップが望めます。しかし民間で行なっている信用度の低い資格では資格手当は支給されにくいです。次の資格は資格手当が支給されやすいと思います。
●社会福祉士
●幼稚園教諭免許
●幼児教育・保育英語検定(幼保英検)
●リトミック指導員
お給料が高い仕事を選ぶ
保育士資格を活かして働く場合、施設によってお給料がだいぶ違ってきます。一般的な保育園ではなく、稀少な保育施設を選んでみるのも手だと思います。
●企業内保育士
●夜勤保育士
●ベビーシッター
●派遣保育士(フリーランス)

詳しくは関連記事をご覧ください。高収入の保育施設を選ぶポイントをお伝えしていきます。またライフワークのバランス重視の方にもおすすめです。
転職をする
わざわざ待遇の悪い職場で我慢している必要はありません。特に給料面に不満があるのであれば、生活にも影響が出てきてしまいます。
最近では、保育士の人材不足により高待遇で保育士を募集しているところも増えてきました。見極めさえしっかりすれば、貧乏から脱却することができます。ぜひ勇気を出して行動に移すようにしましょう!

情報収集だけでもOKですよ!どんな求人があるのか把握しておくだけで、今後転職する際の役に立ちます。
好条件で転職をしよう!
転職が一番の近道
保育士がお給料を上げようと思った時、国や自治体にばかり期待するべきではありません。それよりあなた自身が転職するのが最短で確実の方法です。しかし実際に転職となると、分からないことばかりですよね。そこでこれから転職するのにあたっての注意点をお伝えしていきます。
ハローワークの利用は控えましょう
転職といったら「ハローワーク」という方も多いのではないでしょうか。しかしハローワークは無料で掲載できる求人サイトです。その為、財政難の保育園も紛れている可能性も高いです。
せっかく転職しても、財政難で保育園自体を閉めてしまったら意味がありませんよね。そのリスクを背負わない為にもハローワークでの転職活動はお勧めしません。
「保育専門の転職サイト」がお勧め!
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まとめ
いかがだったでしょうか。今回は保育士の給料を上げるための5つの方法をご紹介してまいりました。最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!
実際に行動に移せる方は限られています。現在の状況を打破したいのであれば行動あるのみです。あなたが素敵な職場へ転職出来るよう応援しています。