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こんにちは!元保育士のぷぅです。(@puu_sensei)です。
保育士は憧れの職業ランキングにも入る人気の高いお仕事です。しかし実際は、多忙なのにお給料が少ないので不満を抱えている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、保育士のお給料はなぜ安いのかを詳しく解説していきます。そして年収をアップさせる3つの方法も一緒にお伝えしていきますよ。ぜひ最後までご覧ください!
保育士の平均給料は安いの?!
全国平均年収
政府統計の総合窓口e-Statの「令和3年賃金構造基本統計調査」によると保育士が企業規模計10人以上の場合、平均給与額は25万6,500円となっています。
保育士(男女計) | 月収 | 年間賞与等 | 平均年収 |
---|---|---|---|
一般労働者 | 25,65万円 | 74,40万円 | 382,20万円 |
短時間労働者 | 19,18万円 | 89,00万円 | 239,10万円 |
臨時労働者 | 18,24万円 | 0円 | 218,88万円 |
※グラフの月収は所得税・社会保険料などを控除する前の金額を指します。つまり、手取り額の平均はおよそ20万円前後と考えられるでしょう。

この数字は年齢・都道府県・公立私立など一切加味していません。実際は給料がもっと安いという方は大勢いるでしょう。
保育歴10年 あゆさん(仮名)
平均年収を見てびっくりしました。私は地方住みで保育歴10年ですが、正社員で月々13万円しか貰っていません。平均年収の約半分です。なぜこんなに差が出てしまうのか不思議でたまりません。
そして保育士の仕事は、サービス残業・持ち帰りの仕事の山積みで成り立っています。閉園後からの職員会議などもあり、早番出勤の時などは職場に16時間もいます。労働環境なども悪すぎるので辞めていく保育士ばかりです。
保育歴8年 しずかさん(仮名)
命を預かる仕事なのに給料が月14万円です。アホらしくて辞めました。保育の仕事自体は楽しくて天職だと思っています。しかし過酷な仕事なのに対価が低いのは正直馬鹿にされている気分で嫌だったんです。
やりがいはあるし子供達は純粋に可愛かったですが、いつも体はボロボロ。絶対にお給料は安すぎる!!
平均給料が高く見える理由とは?
●公立保育士
●経営者(園長)や役職がついている方
上記は比較的給与が高い傾向にあります。今回の平均給料は公立保育士・役職の方全てを合わせての平均なので高めになっています。
公立保育士
地方公務員と同じ扱いです。その為年齢が上がれば、自動的に給与も上がっていくシステムです。福利厚生もしっかりしており、退職金制度もあるので待遇面に満足されている方は多いです。
経営者や役職がついている方
無認可保育園では保育料を自由に設定することができます。その為、経営者は自分たちの給与を高く決定することも可能です。
また認可保育園でも役職がつくと手当等がつきお給料も高くなりますよ!
辞めたくなるほど保育士の給料は低い
保育士が実際に辞めた時の理由をグラフ化したものです。第1位は「人間関係」で、第2位が「給料が安い」ことへの不満です。
お給料が少ないとギリギリでの生活が続き、不安感やイライラが募っていきます。そうなると心も貧しくなってしまいます。

お給料が安いのに求められることばかりで疲れてしまいます。必要以上に高い保育を提供して欲しいのであれば、それに伴ったお給料にして欲しいです。
復職する方が少ない
保育士登録者数は、約120万人いるのに3人に1人しか働いていません。
NHKで潜在保育士が保育の仕事を希望しない理由を放送していました。第1位が「賃金が希望と合わない」47.5%です。
待機児童が問題になっていて世間でも保育士不足がニュースになっているかと思います。しかし、こんなに給料が安くては復職する気が起きませんよね。

お給料をある程度一気にアップしたら、人材不足の悩みは一気に解消されると思うんですけどね…。
なぜ保育士の給料は安いのか?
こんなに大変な仕事なのになんで保育士の給料は安いのか気になりますよね。これから詳しくみていきましょう!
人件費の財源が税金だから
認可保育園の人件費の財源は、公定価格と呼ばれる税金と保護者の保育料から賄われています。その為大幅にアップするには、慎重にならなくてはなりません。
また、民間企業の給料が中々上がらず共働き世代が増えています。保護者が負担する保育料を増やすことも現実的には難しいでしょう。

国が定めた保育士の配置人数では足りていないところが殆どです。多めに雇っているので一人当たりのお給料が減ってしまうことも…。配置基準を見直す必要がありますよね。
社会的地位が低い
保育士は子供と遊ぶ簡単なお仕事だと誤認識されることも多いです。誰でも出来るんだからお給料も安くて当たり前とお考えの方が一定数います。
実際の仕事内容は多岐にわたり大変なことばかりです。しかし皆さん使命感を持って働いています。表面的ではなく、細かいところまでクローズアップされて欲しいですよね!
保育士は将来性がある仕事
【5年間の推移】少しずつ上昇傾向にある
保育士(男女計) | 月収 | 年間賞与等 | 平均年収 |
---|---|---|---|
2021年 | 25,65万円 | 74,40万円 | 382,20万円 |
2020年 | 24,98万円 | 74,74万円 | 374,50万円 |
2019年 | 24,45万円 | 70,06万円 | 363,46万円 |
2018年 | 23,93万円 | 70,77万円 | 357,93万円 |
2017年 | 22,99万円 | 66,25万円 | 342,13万円 |
「賃金構造基本統計調査」より算出。
保育士の直近5年間の給料の推移を確認できるのが上の表です。この数字から見て分かるように保育士の給料は5年間で40万円増えています。

保育士の給料は年々上がっています。共働きも増え需要も多いですよ!将来的にもお給料はこのまま増えていくでしょう。
AI時代にも大活躍!
人工知能は着実に発達しており、保育業界でもICTを活用した業務システムの導入を国が支援しています。
これから先人間ではなく、人工知能が代わりに仕事をしてくれる機会も多くなるでしょう。それに伴い残念ながら失業する職種も多いと思います。
しかし保育の仕事は命のある子供相手です。完全に人の手が離れることはありません。

将来的にお給料が上がり、失業する可能性も少ないのは安心ですよね。これから保育士を目指している方にも朗報かと思います。
私立保育士の給料を上げる3つの方法
キャリアアップを目指す
キャリアアップすれば、役職手当が上乗せされます。新卒の先生などは難しいかと思いますが、ある程度保育歴がある方はキャリアアップに挑戦してみましょう。
これまでは園長・主任くらいしか役職がありませんでした。今回は・副主任・専門リーダー・職務分野別リーダーが増えましたよ!
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計3分野以上の専門研修とマネジメント研修後に職位の認定を受けることで月額4万円の処遇改善が受けられます。
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計4分野以上の専門研修を修了し、職位の発令を受けることで月額4万円処遇改善を受けられます。
経験年数概ね3年以上、6分野のうち担当する職務分野の研修を終了し、職位の発令を受けることで月額5千円の処遇改善が受けられます。

お給料が増える仕組みになってきたのは大きな一歩だと思います。頑張れば役職につけるのでやる気も出てきました!
公立保育士を目指す
公立保育士の給料は安定しており、年齢が上がるにつれ高給になってきます。地方公務員の扱いになりますので、福利厚生もしっかりしていますよ!詳しくは関連記事を読んでみてください。
受験資格に年齢制限がある自治体もあります。目指す方はお住いの自治体に確認するようにしてくださいね。
資格取得をしよう
保育園側が求める資格を取得すれば、資格手当が上乗せされお給料が上がる可能性があります。
ここでポイントなのは、保育園側か保護者に求められている資格であるかどうかです。個人的に勝手に資格を取得したところで、求められていないものや信用度の低い資格ですと意味がなくなってしまいます。

現場の責任者である主任にまず相談してみると良いと思いますよ!詳しくは関連記事をお読みください。
転職を視野に!
わざわざ待遇の悪い職場で我慢している必要はありません。特に給料面に不満があるのであれば、生活にも影響が出てきてしまいます。
最近では、保育士の人材不足により高待遇で保育士を募集しているところも増えてきました。見極めさえしっかりすれば、貧乏から脱却することができます。ぜひ勇気を出して行動に移すようにしましょう!

情報収集だけでもOKですよ!どんな求人があるのか把握しておくだけで、今後転職する際の役に立ちます。
好条件で転職をしよう!
転職が一番の近道
保育士がお給料を上げようと思った時、国や自治体にばかり期待するべきではありません。それよりあなた自身が転職するのが最短で確実の方法です。
しかし実際に転職となると、分からないことばかりですよね。そこでこれから転職するのにあたっての注意点をお伝えしていきます。
ハローワークの利用は控えましょう
転職といったら「ハローワーク」という方も多いのではないでしょうか。しかしハローワークは無料で掲載できる求人サイトです。その為、財政難の保育園も紛れている可能性も高いです。
せっかく転職しても、財政難で保育園自体を閉めてしまったら意味がありませんよね。そのリスクを背負わない為にもハローワークでの転職活動はお勧めしません。
「保育専門の転職サイト」がお勧め!
せっかく転職するのであれば高待遇求人を探したいですよね。しかし残念ながら、高待遇の保育求人は一般には出回っていません。この事実を知らないと、繰り返し労働環境の悪い職場を選択してしまう可能性があるので注意しましょう!
高待遇求人は『保育専門の転職サイト』が非公開として取り扱っています。無料登録を行えば誰でも好条件求人を紹介してもらえます。

『保育専門の転職サイト』は保育業界に精通しているアドバイザーが、あなたのサポートをしてくれます。理想の職場を提案してくれるので、忙しい方にもぴったりですよ!
おすすめの転職サイト2選
サービス名 | 対応エリア | ポイント |
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◎ 全国対応 |
●好条件の求人が多い
●人間関係で悩みたくない方 |
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▲ 関東圏に強い |
● 首都圏で確実に就職したい方向け |

上の2つのサイトは、私が実際に転職した時に登録したサイトです。どちらもお勧めですが、非公開の求人もそれぞれ違ってきます。その為、関東地域の方は2つとも登録することをお勧めします。
保育エイド
おすすめ度 | ★★ ★ ★ ★ |
費用 | 無料 |
ポイント | 働きやすさ重視 |
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おすすめ度 | ★★ ★ ★ |
費用 | 無料 |
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まとめ
いかがだったでしょうか。今回は保育士の給料がなぜ安いのかを解説してきました。保育士の給料についての悩みはヤフー知恵袋にも沢山書かれていました。なんとか悩みを改善されたい方は多いのだと実感しました。
待遇面に不満があるのであれば我慢してはいけません。保育士の求人は凄く多いので、あなたの希望している条件の職場はきっとあるかと思います。転職を視野に動き始めてみましょう。応援しています。