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こんにちは!元保育士のぷぅです。(@puu_sensei)です。
保育士は圧倒的に人員が足りていないのにお給料が安いのが現状です。全産業の平均と比べても賃金が低いので、離職率も高く潜在保育士の数が年々増えています。しかし保育士は子どもたちの成長が見れる素敵な職業ですよね。ときには感動を与えてもらえるので、やりがいを感じている保育士さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、保育士のお給料をアップさせるおすすめの資格について説明していきます。ずっと保育士として働きたい方は年収アップを狙える必須の記事ですよ。ぜひ最後までお読みください。
これからの保育士の給与体系は?!
【5年間の推移】少しずつ上昇傾向にある
保育士(男女計) | 月収 | 年間賞与等 | 平均年収 |
---|---|---|---|
2021年 | 25,65万円 | 74,40万円 | 382,20万円 |
2020年 | 24,98万円 | 74,74万円 | 374,50万円 |
2019年 | 24,45万円 | 70,06万円 | 363,46万円 |
2018年 | 23,93万円 | 70,77万円 | 357,93万円 |
2017年 | 22,99万円 | 66,25万円 | 342,13万円 |
「賃金構造基本統計調査」より算出。
保育士の直近5年間の給料の推移を確認できるのが上の表です。この数字から見てわかるように保育士の給料は5年間で40万円増えています。
世間では保育士の給与は低いと話題になっていますが、実は5年間の推移をみてみると年々賃金は上昇していたんですね。「保育士の給料が安いから辞めよう」と考えていた方は少し驚いたのではないでしょうか。
専門性・経験・知性が求められる
今までは保育園の中には役職が少なく、主任・園長くらいでした。しかし処遇改善等加算Ⅱでは、キャリアアップに向けて研修体制を確立し、技能や経験を積んだ保育士に対して賃金を上乗せする仕組みを取り入れています。そう、これからの時代は保育士にも「専門性・経験・知性」が求められる時代になったのです。
そして、どんどんキャリアアップしている保育士はお給料にも反映していくので年収アップが期待できます。
私立保育園ではキャリアを積んでいる保護者の方も多く、求められる保育の質も高くなっています。対応できる保育士は限られているので、待遇面も高めに設定されていますよ!
資格取得する際の注意点
資格取得を目的にしない
資格取得を目的に勉強を進めてしまうと途中で挫折してしまう可能性があります。あなたが現在興味を持っていることや、身近で知っておきたい事柄からスタートするとよいと思います。資格取得だけを目的にしてしまうと、勉強が苦痛に感じてしまうこともあるので注意が必要です。
信用度の高い資格を選ぼう!
「保育士資格」を持っている場合は、毎月の給与に5,000円〜1万5,000円の資格手当が支給されていると思います。一般的に資格手当は、仕事に必要な国家資格を持っている際に支給されることが多いです。
民間でおこなっている信用度の低い資格を取得したところで、給料アップにはつながらないことがほとんどなんです。
資格取得の難易度が低いものは資格手当は見込めません。しかし就職や転職のアピールにはなりますので全く意味がないわけではありません。興味を広める意味合いだったらよいのではないでしょうか。
保育に関する資格を!
資格は必ず保育に関連するものにしましょう。仕事に関係ない資格を取得したところで評価されるわけではありません。また需要がある資格を取得することによって、年収アップが期待できます。
一般企業では需要と供給で成り立っています。保育業界でも保護者や経営者が求めているスキルを見極める必要があります。
例えば、絵本専門士は絵本に関する専門知識や読み聞かせの技能を持っています。とても素敵な資格だと思いますが、資格手当を支給してまで取得して欲しいかといったら話は別です。保護者は絵本の読み聞かせにそこまでの技能を求めていないからです。
おすすめの資格については次の項目から説明していきます。選択肢を間違えてしまうと、お給料を上げる目的から外れてしまいます。注意しましょう!
保育士におすすめの資格
幼稚園教諭免許
共働きの影響で認定こども園が増加しています。保育士と幼稚園教諭両方の資格が必要な保育教諭の需要も高いです。保育士の方で幼稚園教諭の資格をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
両方持っておる方は、こども園で働くことによって資格手当が増える可能性があります。
社会福祉士
社会福祉士は別名「ソーシャルワーカー」とも呼ばれています。名称独占資格の国家資格です。社会福祉士の知識や経験があると、保護者支援・子育て支援の際に適切にサポートができます。たとえば、生活が苦しくてサポートが必要な子どもがいたときにどのような機関と連携すればよいかなどが分かります。
下記の国家試験受験の条件にクリアしている方が、試験を受けられます。保育士だと大学卒の方で①か④が現実的だと思います。
②福祉系の短大で所定の課程を修了し、実務を1〜2年経験する
③一般の4年制大学を卒業し、一般養成施設に1年以上通学する
④一般の短大を卒業し、実務を1〜2年経験し、さらに一般養成施設に1年以上通学する
臨床発達心理士
支援が必要な発達障害児が増えているので臨床発達心理士さんの需要も高いです。発達障害があるお子さんは困りごとからの不適切行動がある場合が多いです。その際にきちんとした知識・理解がないと適切な対応ができません。
とくに新人保育士の場合、知識や経験が少ないのでどう対応したらよいか分からず途方に暮れてしまうことも。そんなときに保育園に1名臨床発達心理士さんがいるだけで心強いと思います。
私も興味がある臨床発達心理士。発達障害の認知度が高まってきている現在にとても必要な存在だと思います。
リトミック指導員
私立幼稚園で取り入れているところが多いリトミック。最近では私立保育園で導入しているところも増えてきました。リトミックを取り入れて欲しいという保護者の希望も多く、リトミック目当てで入園を決めたという方もいるくらいです。
1名リトミック指導員がいれば、他の保育士に指導をおこなうこともできます。経営者側も資格手当を支払ってでも欲しい人材となりますのでおすすめですよ!
通信講座でも取得できるので忙しい保育士さんにもぴったりです。取得の際には主任や所長に相談してみるのもよいと思いますよ!
幼児教育・保育英語検定(幼保英検)
これからの時代日本でも英語力が求められます。グローバル化に対応するため私立保育園でも英語を取り入れているところが増えてきました。保護者間でも小さい頃から英語に慣れ親しんでおきたいと希望も多いです。
幼児教育・保育英語検定以外でもTOEICなどで英語ができる証明ができれば、資格手当の対象になるかもしれません。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
保育園での事務業務もペーパレス化が進みます。これからはパソコン業務が主になってくるでしょう。パソコンに詳しい保育士が1名いたら保育園側も助かると思います。
しかし、MOS検定の難易度は低く保育園には事務の方もいるので需要があるかは職場によって異なります。
私もMOSの資格を3つ取得しています。資格手当がつくかは、ペーパーレス化が進み保育園側から手伝って欲しいと話があった際に交渉してみるとよいと思います。
給料アップがしにくい資格とは?
●チャイルドマインダー
●育児セラピスト
●認定病児保育スペシャリスト
●救命技能認定
●認定ベビーシッター
●森林インストラクター
●ネイチャーゲームリーダー
●キャンプインストラクター
資格取得以外に給与をアップさせる方法
キャリアアップを考える
キャリアアップ(処遇改善等加算Ⅱ)を利用し、お給料を増やす方法もあります。新しく3つの役職ができ、それぞれに賃金を上乗せすることが決定しました。
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計3分野以上の専門研修とマネジメント研修後に職位の認定を受けることで月額4万円の処遇改善が受けられます。
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計4分野以上の専門研修を修了し、職位の発令を受けることで月額4万円処遇改善を受けられます。
経験年数概ね3年以上、6分野のうち担当する職務分野の研修を終了し、職位の発令を受けることで月額5千円の処遇改善が受けられます。
保育士資格を活かして働き方を変える
保育士の職場といえば、保育園を思い浮かべる方が多いかと思います。保育士資格を活かして働ける場所はたくさんあります。高収入を狙いたい方は働き方にも注意してみましょう。詳しくは関連記事に説明があります。ぜひ読んでみてくださいね!
転職を視野に入れる
保育士の待遇アップに積極的ではない保育園があるのも事実です。とくに私立保育園では経営者が保育士の給料を自由に設定することができます。
そのため、人件費を削って利益を重視するブラック保育園もあります。そんな悪質な保育園ですと、処遇改善手当が保育士たちにきちんと配当されていないケースも。(法的規制がないため取り締まりはできません)
保育士に還元しない保育園にずっと勤めていても、資格を取得したところで元々の基本給が安いので高収入は目指せません。もし、現在のお給料に不満があるのであれば転職が一番おすすめです。相手を変えようと思うと、時間や能力がかかってしまいます。あなたが職場を変える方が近道ですよ!
保育士は人材不足で求人もたくさん出ています。私も3ヶ月前に好条件で違う保育園へ転職しました。現状に不満があるのであれば我慢する必要はありませんよ!
高待遇保育園へ転職しよう!
せっかく転職するのであれば高待遇求人を探したいですよね。しかし残念ながら、高待遇の保育求人は一般には出回っていません。この事実を知らないと、繰り返し労働環境の悪い職場を選択してしまう可能性があるので注意しましょう!
高待遇求人は『保育専門の転職サイト』が非公開として取り扱っています。無料登録を行えば誰でも好条件求人を紹介してもらえます。
『保育専門の転職サイト』は保育業界に精通しているアドバイザーが、あなたのサポートをしてくれます。理想の職場を提案してくれるので、忙しい方にもぴったりですよ!
おすすめの転職サイト
私も保育専門の転職サイトを利用しました。現在働いている職場に連絡が入ることは絶対にないので安心でした。プロのアドバイザーが自分に合った職場を代わりに探してくれるので手間が省けうれしいですよね!
保育エイド
おすすめ度 | ★★ ★ ★ ★ |
費用 | 無料 |
ポイント | 働きやすさ重視 |
保育エイドは、関東圏の保育士さんを中心に転職を支援するサイトです。とくに人間関係で悩んでいる方にとって、ここは救世主ともいえます。
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まとめ
いかがだったでしょうか。今回は保育士のお給料を上げるために「おすすめの資格」についてお話ししてきました。資格取得は意欲的でとてもよいことだと思います。しかし元々のお給料が少ない場合資格手当を上乗せしても高収入を狙えない場合があります。
一番よい方法としては、基本給が高い保育施設へ転職しスキル・キャリアアップを目指すことだと思います。お給料は生活に直結している大切な条件面です。妥協せず納得ができる形になるとよいですね。応援しています。