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こんにちは!元保育士のぷぅです。(@puu_sensei)です。
世間でも保育士の「賃金・給与」が安いと話題になっていますよね。現役保育士さん達も一度は感じたことがあるのではないでしょうか。なぜ昔から保育士の給料は上がらないのか。そもそも誰が保育士の給料を決めているのか気になりますよね。
そこで今回は、保育士の給料はどこから支払われていて、誰が金額を決めているのかを徹底調査したいと思います。ぜひ最後までお読みください!
保育士の給料はどこから?!
認可保育園
認可保育園とは厚生労働省管轄の児童福祉施設です。国が定めた様々な設置基準をすべてクリアしているのが条件です。都道府県知事に認可されているという特徴もあります。
●保護者が支払っている保育料

自治体からの補助金などについては、次の項目で詳しく説明していきますよ!
自治体からの補助金
・利用している子どもの年齢
・一時預かり保育
・子育て支援サービス
・休日保育
・夜間保育
保育園を運営するにあたって一番の支出が人件費です。その保育士たちの人件費は政府から支給される「公定価格」を財源としています。
公定価格とは・・国が定めた子供一人当たりに必要な補助金です。
しかし実際は、国が定めた保育士の配置人数では足りずにパートさんなどを雇う場合があります。その分人件費が掛かってしまい、私立保育園では保育士一人当たりの給料が減ってしまうのです。
保護者が支払っている保育料
・お子様の認定区分(1号、2号、3号)
・保育の必要量(保育標準時間、保育短時間)
・世帯の所得
保護者が支払う保育料は一律なわけではありません。上記を基準に決定されます。
また2019年の4月から開始した幼保無償化により、無料で保育園を利用できる子どもが増えました。(あくまで保護者の支払う負担が減っただけです。保育料は市区町村が認可保育所などに直接利用料を支払っています)

幼保無償化によって保育士の給料が減らされるということはありません。その点はご安心ください。
無認可保育園
無認可保育園(認可外保育園)は残念ながら補助金を受け取ることが出来ません。その代わりに保育料を自由に設定することが出来ます。
認可保育園と比べると補助金を受け取っていない分、保護者が負担する保育料は高めの設定になっています。

待機児童が多く認可保育園に落ちてしまいました。仕方なく認可外保育園に通わせていますが、正直保育料は凄く高いように感じます。
保育士の給料は誰が決めるの?!
公立保育士(地方公務員)
公立保育士は地方公務員です。「年功序列」の給与体系です。その為、頑張ったら頑張ったぶんお給料がもらえるわけではありません。
地方公務員でも複数の業種があります。公立保育士は「一般行政職」の給与が適用されます。これは市役所の窓口の方と同じ基準なんですよ。また公立保育士には退職金制度があります。

公立保育士の詳しい給料に関しては、関連記事に詳しく載せています。私立保育士との比較もありますのでぜひ見てみてくださいね!
私立保育士(無認可保育園含む)
私立保育園では保育士に支払われる給料は完全に経営者が決めています。国からの処遇改善策等の手当なども義務化されているわけではありません。その為、通常であれば保育士に還元するべき費用も勝手に設備費に当てられてしまうケースなども中にはあります。
私立保育園で給料に差が出てしまうのは、経営者が「保育士に一番還元してあげたい」と思っているかどうかです。今後、就職・転職をする際はその点をよく確認するようにしましょう!
今後の保育士の給料について
【5年間の推移】少しずつ上昇傾向にある
保育士(男女計) | 月収 | 年間賞与等 | 平均年収 |
---|---|---|---|
2021年 | 25,65万円 | 74,40万円 | 382,20万円 |
2020年 | 24,98万円 | 74,74万円 | 374,50万円 |
2019年 | 24,45万円 | 70,06万円 | 363,46万円 |
2018年 | 23,93万円 | 70,77万円 | 357,93万円 |
2017年 | 22,99万円 | 66,25万円 | 342,13万円 |
「賃金構造基本統計調査」より算出。
保育士の直近5年間の給料の推移を確認できるのが上の表です。この数字から見て分かるように保育士の給料は5年間で40万円増えています。
そして将来的にも保育士の仕事は有望です。人工知能が発展していくことによって様々な職業がなくなると予測されています。しかし保育士は感情を持った子供相手ですので、完全になくなるということは考えにくいのです。

将来的にも需要が高まりそうな保育士の仕事。今辞めてしまうのは勿体ないです。
お給料に不満があるときの対処法
①キャリアアップを目指す
キャリアアップに向けて研修体制を確立し、技能や経験を積んだ保育士に対して賃金を上乗せする仕組み(処遇改善等加算Ⅱ)があります。
今まで保育園では、園長・主任くらいしか役職がありませんでした。その為役職による手当が限られた一部の保育士しか支給されなかったのです。下記の3つの役職が新たに設置されることになりました。
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計3分野以上の専門研修とマネジメント研修後に職位の認定を受けることで月額4万円の処遇改善が受けられます。
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計4分野以上の専門研修を修了し、職位の発令を受けることで月額4万円処遇改善を受けられます。
経験年数概ね3年以上、6分野のうち担当する職務分野の研修を終了し、職位の発令を受けることで月額5千円の処遇改善が受けられます。

キャリアアップに関しては独自に進めるのはお勧めしません。主任か園長に相談してから行うようにしましょう。詳しくは関連記事に載せてあります。
②転職を視野に入れよう
キャリアアップを目指すことは、とても良いことだと思うのですがデメリット面もあります。時間が掛かってしまったり、元々の基本給が少ない場合賃金を上乗せしたとしても満足がいくお給料に達しない場合があります。また、役職を志願したとしても運営側が認めてくれるかは別問題です。適性がないときは正直難しいでしょう。
お給料をアップさせたいのであれば転職が最短で確実な方法です。キャリアアップを目指すとしても、元々のお給料のベースが高いところで頑張った方が生涯賃金もアップしますよ!

保育士資格を活かして高収入を得る方法は関連記事に詳しく載せてあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!
転職をしよう!
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まとめ
いかがだったでしょうか。今回は保育士の給料はどこから支払われていて、誰が値段を決めるのかを詳しくお伝えしてきました。
正しい情報を理解しておけば、次のステップ方法が分かりますよね!この記事を読んでいただいた皆さんはもう大丈夫かと思います。待遇に不満があるのであれば、すぐに行動に移すようにしましょう。応援しています。