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こんにちは!元保育士のぷぅです。(@puu_sensei)です。
保育士は昔から薄給といわれていますよね。それだけでなくサービス残業や持ち帰りの仕事、モンスターペアレント対応など悩みのタネは多いかと思います。実際に保育士のお給料は安いのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、保育士の初任給にスポットを当てて詳しく解説していきます。お給料を上げる方法も一緒に紹介していきますよ!ぜひ最後までご覧下さい。
初任給と手取りについて
初任給とは
社会人になって初めてお給料を貰うことを初任給といいます。最初のお給料って本当に嬉しいですよね!

今まで育ててくれたご両親にプレゼントを贈る方も多いのではないでしょうか。
手取り金額の確認方法
お給料の総支給金額が全て貰えるわけではありません。総支給金額から控除の合計金額を引いたものが手元に入ります。これを手取りと呼びます。
「額面給与の8割が手取り」と目安にしておくと良いでしょう。
実際に控除されるものには何があるのでしょうか。次の項目で詳しくみていきましょう。
初任給はいつ貰えるの?
初任給はいつ貰えるのか気になる方も多いと思います。何日に貰えるかは会社によって異なります。事務・経理の方に聞くか先輩に尋ねるのが確かですよ!
一般的に多いのは10日締めの25日払いです。この場合、4月分のお給料は5月25日に支払われるということです。

お給料が1ヶ月分遅れるイメージです。一人暮らしの方は事前に生活費を確保しておきましょう。
お給料を受け取る際の基礎知識
社会保険について
保育士の正社員として働く場合、社会保険完備の職場を選ぶようにしましょう。社会保険の中には会社が半分負担してくれたり、全負担してくれるものもあります。

現在社会保険がない職場で働いている方は、この機会に転職を視野に入れることをお勧めします。
これから控除されるものを詳しく説明していきます。ご自身の給料明細書を見ながらご覧いただくとスムーズかと思います。
健康保険料
必要な医療費や手当金を給付する保険制度です。風邪などを引いた場合、病院に行きますよね。その際に保険証を提示すれば3割負担で済んでいるかと思います。それは毎月健康保険料を支払っているお陰なんです。
その他にも「出産手当金」や「出産育児一時金」も給付されます。
保険料は会社と労働者が半分ずつ負担しています。
労災保険料
勤務時間内や通勤途中に発生した怪我・病気・死亡に対して、労働者や遺族に必要な給付を行う制度です。
保育士は、怪我や腰痛で悩んでいる方が多いですよ。
保険料は全額会社負担
年金保険料
国民年金と厚生年金の2種類があります。正社員の保育士であれば厚生年金の加入かと思います。将来受け取れる年金金額を把握しておくことも大切ですよ。
厚生年金ですと支払うべき保険料の半分を会社が負担してくれるため、将来自分で払っている保険料の2倍の金額が給付されますよ!
保険料は会社と労働者が半分ずつ負担
雇用保険料
失業した場合や、子育てや介護で雇用の継続が困難になった場合などに利用できます。特に保育士は離職率が高いです。退職時に失業手当の給付を受けている方も多いですよ!
保険料は労働者と会社の双方で負担
税金
所得税
個人の1年間(1月~12月まで)の所得に対してかかる税金です。お金を稼ぐと引かれる税金と覚えておくと分かりやすいかもしれませんね。
住民税
住民税とは都道府県や市区町村がおこなう行政サービスを維持するために必要な経費を分担して支払う税金のことです。
どのような使い方をされているのかは、自治体のホームページなどで確認できますよ!
平均初任給と手取りはいくら?
私立保育園の初任給
初任給の平均は22万円です。「令和3年賃金構造基本統計調査 提供分類3 職種」
20歳〜24歳の月収を参考にしているので実際はもう少し低いでしょう。また、必ずしも新卒保育士全員がこの金額を貰っているわけではありません。
大卒や短大卒・専門卒でも多少違いますし、地域や職場によっても様々です。(東京都・大阪・名古屋の人口が多いところでは高い傾向)
ボーナス
私立保育園は経営者によってボーナス支給額が異なります。一般的に3ヶ月が多いです。
ボーナスの支給については法律で定められていません。その為、経営状態が悪いなどの理由で支給されない可能性もあるでしょう。求人票を見るときはよく確認するようにしましょう。
公立保育園の初任給(地方公務員)
短大卒 | 161,953円 |
---|---|
高卒 | 149,431円 |
平成30年4月1日地方公務員給与実態調査結果 第12表 初任給を参考。
公立保育士の平均初任給は15万円前後です。
低いように感じられますが年齢が上がるにつれ、かなり収入がアップしますよ!また公立の保育園勤めの方は地方公務員の扱いになります。その為、お給料だけでなく福利厚生もしっかりしているのが魅力の一つです。
学歴によっても違う
表1:年齢別の高卒・大卒の給料額
高卒 |
大卒 |
|
20歳〜23歳 |
約331万円 |
約359万円 |
24歳〜27歳 |
約389万円 |
約414万円 |
28歳〜31歳 |
約452万円 |
約470万円 |
32歳〜35歳 |
約516万円 |
約536万円 |
36歳〜39歳 |
約588万円 |
約606万円 |
40歳〜43歳 |
約657万円 |
約778万円 |
44歳〜47歳 |
約700万円 |
約732万円 |
48歳〜51歳 |
約733万円 |
約770万円 |
52歳〜55歳 |
約754万円 |
約802万円 |
56歳〜59歳 |
約765万円 |
約829万円 |
上記の表は高卒と大卒の公立保育士のお給料を比較したものです。年々差が大きくなるのがお分かり頂けるかと思います。

公立保育士の場合、学歴がお給料に影響します。その点を踏まえて計画を立てると良いでしょう。
ボーナス
内閣官房内閣人事局の資料によると2020年6月のボーナスでは2.2カ月分、2020年12月のボーナスでは2.17カ月分が支払われました。毎年約4ヶ月分の金額がボーナスとして支払われています。
新卒保育士の初任給は低い
保育士1年目 かおるさん(仮名)
初任給は手取り14万円です。大学には奨学金で通っていました。毎月の生活費に奨学金の返済となると貯金が全く出来ません。このままだと転職をしなくてはいけなくなります…。
仕事はやりがいがあり充実しているのですが、お給料が思ったより安いのと残業代が全くつかないのが想定外でした。
保育士1年目 さきさん(仮名)
共働きが主流になってきた現代に保育士は必要な存在だと思っています。保護者の方からも「先生たちは居なきゃならない存在よ」って言って頂いているのに軽視されすぎだと感じています。
そもそも保育方針や雰囲気だけで職場を決めてしまいました。待遇面を重視しなかった私にも責任はあると思います。次の職場は待遇面もしっかり見極めようと思います。
経験年数によって給与は変化
表. 保育士の年齢別給与
男女計 | 月収 | 年間賞与等 | 平均年収 |
---|---|---|---|
20歳〜24歳 | 22,14万円 | 46,83万円 | 312,51万円 |
25歳〜29歳 | 24,29万円 | 71,08万円 | 362,56万円 |
30歳〜34歳 | 25,48万円 | 74,46万円 | 380,22万円 |
35歳〜39歳 | 26,88万円 | 83,86万円 | 406,42万円 |
40歳〜44歳 | 26,47万円 | 80,73万円 | 398,37万円 |
45歳〜49歳 | 27,97万円 | 85,53万円 | 421,17万円 |
50歳〜54歳 | 28,35万円 | 94,13万円 | 434,33万円 |
55歳〜59歳 | 27,55万円 | 87,67万円 | 418,27万円 |
「令和3年賃金構造基本統計調査 提供分類3 職種」より算出。
保育士の年齢別の給料をみていきましょう。年齢を重ねると経験年数も増えていくのでお給料も上がっていきます。
すぐに保育士を辞めてしまうのは勿体ないですよ。経験を重ね役職に就けば、お給料も右肩あがりです!最近では国も予算を投じて対策を考えています。お給料が低いとお悩みの方も対策方法さえ間違えなければお給料問題は解決します。
今後保育士の給料はアップする?!
【5年間の推移】少しずつ上昇傾向にある
保育士(男女計) | 月収 | 年間賞与等 | 平均年収 |
---|---|---|---|
2021年 | 25,65万円 | 74,40万円 | 382,20万円 |
2020年 | 24,98万円 | 74,74万円 | 374,50万円 |
2019年 | 24,45万円 | 70,06万円 | 363,46万円 |
2018年 | 23,93万円 | 70,77万円 | 357,93万円 |
2017年 | 22,99万円 | 66,25万円 | 342,13万円 |
「賃金構造基本統計調査」より算出。
保育士の直近5年間の給料の推移を確認できるのが上の表です。この数字から見て分かるように保育士の給料は5年間で40万円増えています。

保育士の給料は着実にアップしています。需要も高いので、このままお給料は上がっていくことが予想されます。お給料についての総まとめは関連記事をご覧下さいね。
お給料をアップさせる方法
長く勤めよう
保育士の場合、経験や知識を求められるので長く勤めるほど重宝されます。保護者からみても、新人保育士とベテラン保育士を選べるのであれば経験が長い方にお願いしたい方が多いと思います。
少しでもお給料アップさせる為にもなるべく長く勤めるのがポイントです。

待遇が悪いブラック保育園の場合は、話が別です。一刻も早く職場環境の良い保育園へ転職しましょう!
キャリアアップを狙う
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計3分野以上の専門研修とマネジメント研修後に職位の認定を受けることで月額4万円の処遇改善が受けられます。
経験年数概ね7年以上、職務分野別リーダーを経験し、計4分野以上の専門研修を修了し、職位の発令を受けることで月額4万円処遇改善を受けられます。
経験年数概ね3年以上、6分野のうち担当する職務分野の研修を終了し、職位の発令を受けることで月額5千円の処遇改善が受けられます。

役職の種類が増えたのは嬉しいですよね!是非挑戦してみてください。処遇改善等加算については関連記事が参考になりますよ。
資格を取得する
信用度の高い資格や需要がある資格取得をすれば、お給料アップに繋がります。逆に民間の信用度の低い資格や需要がない資格を取得してもお給料が上がることはないでしょう。

主任や園長に事前に相談するのもお勧めです。詳しくは関連記事をご覧下さい。
お給料が高い仕事を選ぶ
●院内保育士
●企業内保育士
●夜勤保育士
●派遣保育士(フリーランス)
+手当がつく自治体を選ぶ
保育士確保するために、地域によっては手当をつけてくれる自治体があります。高い仕事を選びつつ自治体もチェックすると更に良いと思います。

自治体に関しては一つずつ調べるのは手間と時間が掛かります。転職サイトのプロのアドバイザーに相談しましょう。
お給料が高い保育園へ転職!
お給料アップさせる一番の近道は好条件での転職です。いくらキャリアアップで手当が上乗せになったとしても、初任給の基本給が低ければ意味がありません。
逆に初任給が高い職場でキャリアアップを目指すと高収入を得られる可能性も高くなります。

現在の職場にお給料の不満がある方は絶対に転職をするべきです。激務でお給料が安くいつまでも辞めなかったら経営者の思う壺ですよ!
転職しよう!
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まとめ
いかがだったでしょうか。今回は保育士の初任給について詳しく解説してきました。保育士は初任給から毎年昇給していく制度ですので、初任給のお給料はとても大切になってきます。
初任給が低いところに就職してしまった場合は、少しでも年収を上げられるような対策をとりましょう。応援しています。