こんにちは!元保育士のぷぅ(@puu_sensei)です。
保育士の労働環境ってブラックなところが未だに多いですよね。そんな職場環境の中で、産休や育休って本当に取れるのかなって心配な方も多いかと思います。
そこで今回は、保育士の先輩ママ達に「実際に産休・育休は取得できたのか」「復帰後の抑えておきたいポイント」等を体験談を交えて教えてもらいました!!
役に立つアドバイスばかりです。これから産休・育休をお考えの方は是非最後まで読んでいってくださいね!
【実際】保育士の育休取得率はどのくらい?!

ママ友(保育士24名+幼稚園教諭10名=計34名)に協力してもらいました。私の周りの産休・育休の取得率を出してみたので参考にしてみてください。
産休の取得率
実際に妊娠した時に、産休を取得したのは34名中保育士15名+幼稚園教諭3名=計18名でした。保育士の方が幼稚園教諭より取得しやすい傾向にあります。

育休の取得率
育児休暇の取得率は産休を取得した者が前提になりますので、更に%が下がります。保育士11名+幼稚園教諭3名=計14名でした。

当サイトが作成した円グラフ:保育士・幼稚園教諭34名の育休取得率

主任のポジションでしたので、4月の忙しい時には戻ってきて欲しいと言われていました。その為産後休業ギリギリまで休んで、すぐに復帰しました。

実際に産んでみたら考えが変わりました。自分の子が可愛すぎて、育休明けに復帰できる自信がなくなってしまったんです。ずるずる育休取るのも申し訳なかったので、話し合って退職しました。
本来であれば、産休・育休は条件を満たしていれば誰でも取得できる権利があります。しかし、保育の現場では常に人手不足です。その為、産休・育休はあまり良い顔をされないのが現実なんです。(もちろん職場にもよります)
産休・育休が取得できないと更に保育士(幼稚園教諭)を辞めてしまう方が増え悪循環になってしまいます。もっと、保育業界全体で考えていかなくてはいけない課題だと感じました。
最近では、産休・育休取得に前向きな保育施設も増えてきました。これから就職・転職をお考えの方は、産休・育休の取得率も事前に確認するようにしましょう!
育児休業制度とは?!
育児休業とは・・1歳に満たない子どもを養育する男女労働者は、会社に申し出ることにより子どもが1歳になるまでの間で希望する期間、育児のために休業できます。 出典:厚生労働省
育休中の仕事はどうなるの?!
育休中は基本的に職場に行きません。その為、あなたの代わりに臨時の職員が入るケースがほとんどです。
緊急時やどうしてもあなたにしか分からないことがあれば、稀に連絡が来ることもあります。しかし、子育てに専念する期間ですので対応できないことは断っても大丈夫ですよ!
【Q&A】 育休中に入園式や卒園式がある場合

基本的にお休みですので参加しません。ただ自分が受け持った子達が、卒園式の場合、園長先生の計らいで参加できる場合があります。
あくまで育休中ですので、自分から参加したいと申し出るのは控えた方が良いでしょう。保育園(幼稚園)側から提案があった場合のみ参加するようにしましょう。
育休取得できる条件

育休は産休と違って、女性だけでなく男性も取得することが出来ます。なので里帰りをしない方は、パパに育児休業制度を利用してもらうのも手ですよ!
正社員
●同じ職場で1年以上働いている
●週に3日以上勤務している
契約社員・派遣保育士・パート
●同じ事業主のところで1年以上働いている(日雇い者は除く)
●週に3日以上勤務している
●子どもが1歳6ヶ月になるまでに契約期間が満了することが明らかでない
●契約が更新される場合は、更新後の契約期間が子どもが1歳6ヶ月になるまでに満了することが明らかでない
育休中のお給料&手当て
育休中のお給料について(月収・ボーナス)
育休中は基本的に会社(保育園)からお給料はでません。ボーナスも残念ながら支給されないところがほとんどなんです。

お給料が出ない代わりに雇用保険(国)から給付金がでます。申請書などを忘れずに提出するようにしましょう!
育児休業給付金
手続きをすれば育児休業給付金が支払われます。これは本当に有難いですよね!
●181日以降〜給料の50%
上記の割合で支給されます。「1支給単位期間の支給日数」×「休業開始時賃金日額」×67%で正確な金額が出ますので、どうしても金額を知りたい方は調べてみてくださいね。

お給料は出ないけど、育児給付金を貰っていましたよ!本当に助かりました。生活費に使っても良いし、赤ちゃん用品を揃えたりと使い道は様々です。
2022年10月〜育児給付制度が変わる
今までは同一の子の育休を分割して取得する場合、1回目の育児給付金しか支給されませんでした。しかし2022年10月以降からは、育休を分割して取得する場合(1歳未満の子)原則として2回目までは育児給付金を受け取ることが出来ます。
税金・保険は育休中どうなるの?!
育休中は給料が基本的に支給されません。なので税金や保険のことが気になりますよね。でもご安心ください。住民税以外は非課税です。

産休・育休中の税金や保険料は基本的に掛かりませんよ!育児休業給付金なども非課税ですので、そのまま丸ごと支給されます。
育休の手続き&申請について
②事業主(保育園・幼稚園)が管轄のハローワークに書類提出
③必要な書類を記入し、母子手帳とともに事業主(保育園・幼稚園)に提出。
④ハローワークにあなたが初回の申請をしにいく
②の育児休業給付受給資格の確認手続きは、希望すればあなたが手続きすることも可能です。しかし通常であれば事業主側が手続きを行ってくれます。保育園でしたら、園長か主任・事務の方に聞いて確認するようにしましょう。
また産休は手続きの期限がありませんが、育休は休業開始日の1ヶ月前までに申し出をする必要があります。
●休業開始時賃金月額証明書
●添付書類として賃金台帳または出勤簿
●母子健康手帳など

赤ちゃんを連れてのハローワークは正直かなり疲れます。特に混み合っている際は、かなり待たなくてはいけません。おもちゃや絵本など準備していくと良いと思います。
【期間】保育士って育休何年取れるの?!
育休は産休終了日(出産翌日から8週間)の翌日から基本的に1年間です。
ただし、例外もあり育児休暇を延長できることもあります。例えば保育所に預けたいが、保育所側の理由で断られてしまった場合。1年6ヶ月または2年まで延長することが出来ます。
また下記の理由一つでも該当していたら、延長が認められることもあります。
・傷や病気、精神上の障害により養育が困難な状態になったとき
・婚姻の解消その他の事情により子どもと同居できなくなったとき
・6週間以内に出産する予定、または産後8週間を経過しないとき
保育士は育休延長が難しい?!
待機児童が多い地域ですと、認可保育園への入園倍率が高い傾向にあります。そこで政府は待機児童問題解決のため、保育士の子供を優先的に保育園へ入所できる方針を打ち出しました。
(※自治体によって違いますので、担当窓口へ必ず確認するようにしましょう)
まず認可保育園に入るための選考は、家庭状況をポイント化した「点数」によって決まります。保育士の子供はこの点数を高く設定してもらえるので、優先して認可保育園へ入所することができるのです。(その為、育休延長はほぼ難しいと思います)
保育士一人が復帰した場合、複数名みることが出来るので効率的ですよね。ただ共働きが主流のこの時代ですので、保育士だけずるいと反発する声もあるようです。

保育士の子どもは優先的に入所できる制度。育休延長したいママさんには複雑なんですよね。。
子育て・仕事の両立は難しい【悩み】
子どもへの接し方に慣れている保育士さん。でも実際自分の子を24時間お世話するとなると、本当に大変です。そこに育休明けの仕事が重なると、大変さに拍車が掛かり辞める方続出なんです。

我が子が保育園に行きたくなくて泣くんです。そうなると、なんで私は娘を保育所に預けて、他人の子を見てるんだろうと悩み辞めました。

忙しすぎて目が回るほど大変でした。1年近くブランクがあったので、必死にこなす毎日。でも家庭が疎かになってしまい、育休明けすぐパートに変更することになりました。
育休明け復帰する方へアドバイス
復帰するにあたって、本当に両立できるのか不安の方もいらっしゃるかと思います。そこで保育士の先輩ママからアドバイスがあります。 ぜひ参考にしてみてください。
事前準備
育休中は復帰後をイメージし、円滑に進むよう事前準備をしっかりと行うようにしましょう。共働きになるので夫婦で話し合い、保育所の送迎・家事の分担など決めておくと良いですよ!
●帰ってからすぐに食べれるような時短メニューを考える
●急なお迎えはどちらが対応するか。両方無理な場合は祖父母に頼むかなど
育休復帰後の挨拶は丁寧に
長くお休みをもらっていたので、お礼&今後の意気込みなどを簡単で構わないので、丁寧に挨拶するよう心掛けましょう!

産休・育休の間に新人さんが入ってきている場合があります。そんな時は是非、あなたから明るく挨拶するよう心掛けましょう!
無理をしない
復帰後は職場で休ませてもらっていたぶん、無理をして働こうとします。しかし無理をしすぎると、結果自分や家族を苦しめてしまうことになります。
●始めからフルタイムは正直かなりキツイです!!できるだけ時短で働けるようお願いしましょう。
●疲れているときは、手抜き万歳!!食事もお惣菜を買ったり、家事を完璧にこなそうとしなくてOKです。
●神アイテム「食洗機」「お掃除ロボット」「洗濯乾燥機」はフル活用。初期費用が掛かりますが、かなり楽になります。

私も最近「食洗機」「お掃除ロボット」買いました。かなりオススメですよ〜!高かったけど・・その価値はあります。
転職も視野に(パート・派遣保育士)
育休後復帰したけど、無理だなと感じた場合は転職も視野に入れておくと良いと思います。特に時短勤務を快く受け入れてもらえなかったり、仕事で失敗が続く場合はあなたがキャパオーバーしている可能性があります。
派遣保育士は基本的に残業がなく、時給も高いので働くママに人気があるんですよ。仕事内容も保育補助なので、担任を持たないのも両立しやすくおすすめポイントです。

産休・育休を取らせてもらったので、ずっと働くつもりでした。でも実際、家庭での両立が難しいので派遣保育士に転職することに。私には働き方が合っていたので、転職して本当に良かったです!
おすすめの転職サイト2選
サービス名 | 対応エリア | ポイント |
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◎ 全国対応 |
●好条件の求人が多い
●人間関係で悩みたくない方 |
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▲ 関東圏に強い |
● 首都圏で確実に就職したい方向け |

上の2つのサイトは、私が実際に転職した時に登録したサイトです。どちらもお勧めですが、非公開の求人もそれぞれ違ってきます。その為、関東地域の方は2つとも登録することをお勧めします。
保育エイド
おすすめ度 | ★★ ★ ★ ★ |
費用 | 無料 |
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、育休に関して先輩ママ達から沢山アドバイスをいただきました。復帰後頑張りすぎてしまうと、家庭崩壊や子どもが情緒不安定になったりと良いことがありません。
無理をせず、子育てを楽しめると良いですね!応援しています。