こんにちは!元保育士のぷぅ(@puu_sensei)です。
女性の数が圧倒的に多い保育士。そうなると女性ならではの悩みが出てきますよね。特に妊娠・出産について、詳しく制度などを知りたい方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は保育士の産休について、経験者の体験を元に役立つ情報を盛り沢山でお伝えしていきます。興味がある方は、ぜひ最後まで読んでいってもらえたらと思います。
【実際】保育士の産休取得率はどのくらい?!
産休の取得率

友人保育士達(幼稚園教諭含む)34名に協力してもらい、実際の産休の取得率を出してみました。
保育士24名+幼稚園教諭10名=計34名。実際に妊娠した時に、産休を取得したかor退職したかの取得率を見ていきましょう。
その結果、53%が(保育士15名+幼稚園教諭3名=18名)が産休を取得した結果に。この内訳から分かるように、幼稚園教諭より保育士の方が産休を取得しやすい傾向にあります。


保育歴が長いと産休も取得しやすいんだと思います。でも、まだ保育歴が短い後輩達は言いにくいのか辞めていく子が多かったですよ!

産休が取得できるかは、働く職場によってだと思います。私が働く私立幼稚園では、出産どころか結婚したら退職しなくてはなりません。男性の園長なんですが、理由を聞いたら結婚したら家庭に専念して欲しいからだそうです・・。

産休の前例があれば取得しやすいと思いますよ!でも、前例がない場合は厳しいかも・・。
敢えての退職
次は産休を取得できる環境だったけど、敢えて退職した方に話を聞きました。
●子どもと接する仕事なので、悪気がなくてもお腹にぶつかってしまうこともあるかと思います。何かあった時に後悔したくなかった退職しました。
●最後のマタニティライフになるかもしれないので、仕事ではなくプライベートを優先したかった。

確かに子供が生まれると、夫婦二人だけの時間を確保するのが難しくなります。また、今まで一人で気軽に出掛けられていたところも、容易には行けなくなってしまうんですよね。
産休・育休制度について
産休について
産休には「産前休業」と「産後休業」の2つあります。一般的には、この2種類を合わせて産休と呼んでいます。
産前休業
出産予定日の6週間前(42日前)から取得できます。ただし任意ですので、いつまで働くのはご自身で決めることができます。その為、出産予定日の前日まで働くことだって出来るんですよ(あまりいませんが)。
双子などの多胎の場合は、14週間前(98日前)から取得できます。

6週間前になると、かなりお腹が大きくなっています。なので、有給を使って早めに産休に入る方が多いですよ!
産後休業
出産翌日から8週間(56日)の期間が産後休業になります。こちらは産前休業とは別で、任意ではなく必ず休まなくてはならないと決まっています。

産後すぐは、母親の体調も万全ではない状態です。その中で子育てがスタートするのはとても大変です。無理をせず手抜きできるところは、ドンドンしていきましょうね!
育休について
産休を終えた後は子どもが1歳になる誕生日の前日まで、申請した期間お休みをすることが出来ます。
また、育休は理由によっては延長することも可能です。育休延長の理由で1番多いのは、待機児童が多く認可保育園へ入園する目処が立たないことです。

保育士の子どもは、優先的に認可保育園へ入所できるようになりました。その為、待機児童になったから育休を延長したいということは正直難しいです。
産休中ってお給料もらえるの?!

産休中は会社(保育園)からは基本お給料はできません。その代わり健康保険組合に加入していれば、手当金が貰えますので要チェックですよ!
子どもを産むということは、現実的な問題としてお金がたくさん必要になってきます。そこで産休・育休中にもらえる手当金もきちんと把握しましょう。そして申請も忘れないようにしてくださいね。
出産手当金
産休期間の間(産前6週間〜出産翌日から8週間)、働いていたお給料の約3分の2支給されます。働いていないのに、お金を貰えるのって助かりますよね!
妊娠4ヶ月以上の方全てが対象です(早産や死産でも支給されます)。また、双子以上の多胎の場合は、産前14週間前(98日)〜支給されます。
出産予定日を過ぎてしまった場合、その日数もプラスして支給されます。

正直、出産予定日を過ぎて産んだ場合の方が得です(笑)
出産育児一時金
赤ちゃん一人につき42万円が支給されます。病院へ申請書を提出すれば、差額のみ支払う方法も選択できます。是非病院に確認するようにしましょう!

私が通っていた産婦人科では、妊娠後期になると受付の方から説明がありました。会計は42万円を差し引いた金額のみでしたので、負担額が少なく助かりましたよ!
税金・社会保険料について
税金・社会保険料はほぼ免除されます。出産手当金などは所得税なども引かれないので、そのままお給料の約7割を貰うことができますよ。

住民税だけは支払う必要があるのでご注意ください!
保育士のお悩みQ&A【産休編】
保護者からのプレゼント
保育士が産休に入るとき、保護者から手紙やプレゼントをもらうことがあります。素直に嬉しいですよね!
でも、実は注意が必要です。保育園の規則で保護者からプレゼントを受け取ってはいけない場合もあります。
規則をよく確認し、もしダメな時は丁寧に謝罪し気持ちは嬉しいことを伝えましょう。または園長や主任に確認してみるのもお勧めです。本来であればNGですが、保護者や子供たちの気持ちを汲んでOKになる場合も。
産休前の挨拶文&おたより
産休に入る前にお便りなどで、保護者の方へ挨拶文を載せることがあります。なんて書けば良いか迷ってしまう方も多いかと思います。そこで実際に園だよりに挨拶文を載せたことがある保育士に教えて貰いました。

年度途中で産休に入るので、丁寧にお願いすることを意識して書きました。
産休中の代替保育士
基本的には産休中の臨時代替保育士を募集し、その期間だけ働いてもらうことが多いです。
しかし保育士不足の影響で、中々集まらないこともあります。その場合はフリーの先生や担任を持っていない主任などが入ることがあります。稀に保育経験が長いフリーランスや派遣保育士が長期で入る場合もあります。
産休・育休を取得しやすい職場の見つけ方
地方公務員の保育士は、産休・育休制度がしっかりしているので比較的スムーズに取得することができます。しかし私立保育園・幼稚園は職場によって全然違いますので注意が必要です。
面接時に確認しましょう
初めての就職や転職時には、必ず面接があります。その際に直接、園長に確認するようにしましょう!どうしても産休を取りたい方は事前に聞いておいた方が後々困りません。

いきなり産休の質問をされると、保育園側も戸惑ってしまいます。なので最後に「質問ありますか?!」と聞かれた時に、さらっと聞くのをお勧めです。
●返答に困っていたり、前向きではないようでしたら産休が取得しにくい環境なんだなと分かります。
職場の雰囲気をよくチェックしましょう
保育士の人数不足で、ギスギスしている保育園は結構あります。職場の雰囲気が悪いと、産休制度があったとしても配慮してもらえないことも多いです。そして妊婦にはきつい仕事内容になってしまうでしょう。
そうなると、妊婦で保育士を続けるのが厳しくなってしまいます。なので出来るだけ、職場環境が明るく温かい雰囲気のところを選んだ方が良いでしょう。

手っ取り早いのは、新人保育士を観察することです。その方の表情が明るくイキイキしていたら職場環境もきっと良いと思いますよ!
産休・育休歓迎の職場を選ぶ
産休・育休取得実績がある保育園・幼稚園を自分で一つずつ電話で確認する作業は大変ですよね。しかも保育園側もいきなり電話が掛かってきたらびっくりすると思います。そこで『保育専門の転職サイト』を利用することをお勧めします!

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まとめ
いかがだったでしょうか。今回は産休のことについて詳しく説明してきました。
産休は出産手当金が貰えるというメリットがあります。しかし無理をし過ぎてしまうと、体調を崩してしまうことがあります。なので、ご自身の体調とよく相談しながら決めるようにしてくださいね!
元気な赤ちゃんが生まれることを願っています♫